心理カウンセラーの資格にはどんな種類がある?国家資格&おすすめの民間資格をご紹介

心理カウンセラー 資格

本サイトはアフィリエイト広告を使用しています。

心理カウンセラーになるために資格は必須ではありませんが、就職・転職のためには国家資格・民間資格を取得すると有利です。

そこで本記事では、心理カウンセラーのおすすめ民間資格を15種類ご紹介します。受験資格などの概要を確認し、就きたい職種で必要とされる資格を知っておきましょう。

心理カウンセラーに必要な資格とは?

心理カウンセラーに必要な資格を検索する人

資格がなくても心理カウンセラーにはなれます。しかし就職・転職を成功させるためには、国家資格・民間資格を取得しておくと便利です。資格といっても心理カウンセラーに関連する資格はさまざまで、分野・職場ごとに保有しておくと有利な資格が異なりますから、就きたい仕事から逆算して資格を取得しましょう。

心理カウンセラーの国家資格は「公認心理師」のみ

心理カウンセラーに関連する国家資格は「公認心理師」のみです。2018年に最初の試験が行われたばかりの新しい資格で、大学・大学院で心理系科目を専攻していなければ受験資格を得られません。公認心理師の概要を簡単にご紹介します。

【公認心理士の概要表】

公認心理師が活躍する場所医療、福祉、教育現場、企業、司法など
公認心理師資格の取得方法・大学や大学院の心理系科目を卒業するなどの条件を満たす
・公認心理師試験に合格する

心理カウンセラーのおすすめ民間資格

心理カウンセラーとして活動するにあたり、取得をおすすめできる民間資格は以下の15種類です。

<心理カウンセラーのおすすめ民間資格>

  • 臨床心理士
  • 認定心理士
  • メンタル士心理カウンセラー®
  • メンタルケアカウンセラー
  • メンタルケア心理士
  • メンタル心理カウンセラー
  • 認定心理カウンセラー
  • 上級心理カウンセラー
  • プロフェッショナル心理カウンセラー
  • 行動心理士
  • 学校心理士
  • チャイルドカウンセラー
  • 産業カウンセラー
  • キャリアカウンセラー
  • 家族療法カウンセラー

それぞれの取得方法や、資格を生かせる場所などをくわしく解説します。

臨床心理士

臨床心理士 カウンセリングの様子

臨床心理士は、心理テストなどによる心理査定技法や、面接査定に関する知識を持つことを示せる民間資格です。

【臨床心理士の概要表】

認定団体日本臨床心理士資格認定協会
独学不可能
取得方法指定大学院を修了し、所定の条件を満たすことなど
学習時間の目安1~2ヶ月程度
更新の有無5年ごとに必要
資格が生かせる場所医療、教育、福祉、一般企業、司法など

指定大学院の卒業などの受験資格が必要なため、独学で資格を取得することはできません。心理専門職として認定されることから、幅広い現場で資格を生かせます。

<臨床心理士資格の取得方法>

  • 受験資格を満たす
  • 一次試験(筆記)、二次試験(面接)に合格する
  • 資格の交付を受け登録を行う

認定心理士

大学や大学院において、心理学の基礎学力と技能を習得したことを示せる民間資格です。

【認定心理士の概要表】

認定団体日本心理学会
独学不可能
取得方法4年制大学、もしくは大学院で所定科目を履修し必要単位を取得する
学習時間の目安
更新の有無なし
資格が生かせる場所教育、福祉、産業など

一般的な資格試験とは異なり、4年制大学もしくは大学院で所定科目の履修・単位取得を行った人が申請できます。審査が必要ですが、資格取得のために特別な試験を受ける必要はありません。

<認定心理士資格の取得方法>

  • 4年制大学もしくは大学院で所定科目を履修し、必要単位を取得する
  • 日本心理学会へ資格取得を申請する
  • 審査を受ける
  • 認定料を支払い、認定料を受け取る

メンタル士心理カウンセラー®

心理学の基礎知識やストレスから発生する症状、そして対処法について十分に理解していることを示す資格です。

【メンタル士心理カウンセラー®の概要表】

認定団体日本メディカル心理セラピー協会
独学可能
取得方法試験において70%以上の評価を獲得する
学習時間の目安約2ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、教育、福祉、一般企業など

活躍できる分野は医療、教育、福祉から一般企業まで多岐にわたります。医療現場においては、医師がフォローしきれない患者さんのメンタルケアを担当することが多いほか、医療従事者のケアに携わる人もいます。

<メンタル士心理カウンセラー®資格の取得方法>

  • インターネット上で試験に申込、在宅受験を行う
  • 70%以上の評価を獲得すると資格を取得できる

メンタルケアカウンセラー

メンタルケアにおける基礎的な知識や心の病気に関する知識、そしてカウンセリング技術を証明できる民間資格です。

【メンタルケアカウンセラーの概要表】

認定団体・メンタルケア学術学会
・生涯学習開発財団
・ヘルスケア産業推進財団
独学不可能
取得方法レポートを提出し、修了認定テストに合格する
学習時間の目安約3ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所一般企業など

メンタルケアカウンセラーには、筆記試験や実技試験がありません。添削課題において一定の成績を残し、修了認定テストに合格すると資格を取得できます。心理カウンセラーとしてはもっとも初歩的な資格となるため、ここからステップアップを目指すとよいでしょう。

<メンタルケアカウンセラー資格の取得方法>

  • テキストを使って学習し、添削課題で一定の成績を残す
  • 修了認定テストを受験して合格すると資格を取得できる

メンタルケア心理士

メンタルケア心理士がメモを取る様子

メンタルケア学術学会が認定する中級レベルの民間資格で、メンタルヘルスに関するより深い知識を有していることを示せます。

【メンタルケア心理士の概要表】

認定団体・メンタルケア学術学会
・生涯学習開発財団
・ヘルスケア産業推進財団
独学不可能
取得方法・こころ検定2級に合格すること
・メンタルケア学術学会指定教育機関で教育課程を修了すること、
もしくは認定心理士等の資格を保有していること
学習時間の目安約4ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、教育、福祉、一般企業など

先述したメンタルケアカウンセラーが入門レベルの知識量を持つことを証明する資格であることに対し、メンタルケア心理士は基礎レベルの知識を有することを証明できます。そのため、資格を生かせる場所を多分野に広げやすくなるでしょう。

<メンタルケア心理士資格の取得方法>

  • メンタルケア学術学会指定教育機関で教育課程を修了する
  • こころ検定2級に合格する
  • 上記2つの条件を満たすことで自動的に資格を取得できる

メンタル心理カウンセラー

心理学やカウンセリングに関する知識と技術を持つことを証明できる民間資格です。

【メンタル心理カウンセラーの概要表】

認定団体日本能力開発推進協会
独学不可能
取得方法・協会指定の認定教育機関等のカリキュラムを修了すること
・カリキュラム修了後、資格試験に合格すること
学習時間の目安約2ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、福祉、教育、産業など

就業後は人間関係の悩みを抱えている人や、環境になじめない人へのサポートを行います。上級資格として後述する「上級心理カウンセラー資格」があるため、キャリアアップを希望する場合はこちらの資格取得も目指しましょう。

<メンタル心理カウンセラー資格の取得方法>

  • 指定の教育機関等でカリキュラムを全て修了する
  • 在宅試験で得点率70%以上を取る

認定心理カウンセラー

心理カウンセラーとして必要な知識と技能を有していることを証明する資格であり、1級と2級にわかれています。

【認定心理カウンセラーの概要表】

認定団体日本カウンセリング普及協会
独学不可能
取得方法・日本総合カウンセリングによる心理カウンセラー養成講座を修了、
もしくは大学の心理学部もしくはそれに準ずる学科を卒業すること
※2級の場合
学習時間の目安約2~3ヶ月
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、福祉、教育、産業、一般企業、司法など

心理カウンセラーになるための必須資格はありません。しかし認定心理カウンセラーになることで、知識と実技の両方が備わっていることを証明できるため、無資格者との差別化を図れます。

<認定心理カウンセラー資格の取得方法>

  • 試験日までに心理カウンセラー養成講座(全40回)を修了する
  • もしくは大学の心理学部等を卒業する
  • 一次試験(筆記)、二次試験(実技)に合格する

上級心理カウンセラー

バインダーを持つ上級心理カウンセラー

先述したメンタル心理カウンセラーよりも高度な知識、技術を備えていることを証明できます。

【上級心理カウンセラーの概要表】

認定団体日本能力開発推進協会
独学不可能
取得方法・協会指定の認定教育機関等のカリキュラムを修了すること
・カリキュラム修了後、資格試験に合格すること
学習時間の目安約2ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、福祉、教育、産業、一般企業、司法など

上級心理カウンセラーの履修内容としては、心理療法の基礎知識やカウンセリング運営、クライエント対応などが追加されます。

<上級心理カウンセラー資格の取得方法>

  • 指定の教育機関等でカリキュラムを全て修了する
  • 在宅試験で得点率70%以上を取る

プロフェッショナル心理カウンセラー

「全心連」による公認を受けられる民間資格で、国家資格レベルの「上級」と、基礎レベルの「一般」の2種類があります。

【プロフェッショナル心理カウンセラーの概要表】

認定団体全国心理業連合会
独学不可能
取得方法・認定教育機関で履修プログラムを修了する
・全心連による資格試験に合格する
学習時間の目安約3ヶ月間
※一般の場合
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、福祉、教育、産業、一般企業、司法など

社会経験を重視することが特徴的であり、管理職・教職・介護看護関連職に携わっていた場合、実習研修の一部としてカウントされることがあります。上級資格の場合、以下の試験に加えて小論文が試験内容に追加されます。

<プロフェッショナル心理カウンセラー資格の取得方法>

  • 認定教育機関で履修プログラムを修了する
  • 筆記試験と口頭試験に合格する

行動心理士

人間の行動・思考傾向を理解し、優れた対人対応能力を証明する民間資格です。

【行動心理士の概要表】

認定団体日本能力開発推進協会
独学不可能
取得方法・協会指定の認定教育機関等のカリキュラムを修了すること
・カリキュラム修了後、資格試験に合格すること
学習時間の目安約4ヶ月
更新の有無なし
資格が生かせる場所福祉、教育、一般企業、司法、研究など

行動心理学基礎理論をはじめとした、行動心理学に関する履修が必要です。企業で働くことはもちろん、コンサルタントとして独立するために資格を取得する人もいます。

<行動心理士資格の取得方法>

  • 指定の教育機関等でカリキュラムを全て修了する
  • 在宅試験で得点率70%以上を取る

学校心理士

教育機関に勤める学校心理士

幼稚園から高等学校までの教育機関に従事して、子ども・教師・保護者に対して心理的な支援を行える能力を持つことを示せる民間資格です。

【学校心理士の概要表】

認定団体日本学校心理士会
独学不可能
取得方法・学校心理学関連大学院修了者および修了見込者
・教員の経験を有する者
・学校管理職または教育行政職の従事者など
学習時間の目安約3~4ヶ月間
更新の有無5年ごとに必要
資格が生かせる場所教育

教員をはじめとする学業に携わった経験のある人物は、受験資格を満たせる可能性があります。学校内で働くことを前提とした資格であるため、原則として他分野の就職活動などには資格を生かせません。

<学校心理士資格の取得方法>

  • 受験資格を満たす
  • 申請書を取得して作成し、送付する
  • 論述、多岐選択、面接など4つの試験を受ける
  • 合格後に会費を支払うことで登録される

チャイルドカウンセラー

医療、福祉、教育現場で活躍する児童心理のスペシャリストです。

【チャイルドカウンセラーの概要表】

認定団体日本能力開発推進協会
独学不可能
取得方法・協会指定の認定教育機関等のカリキュラムを修了すること
・カリキュラム修了後、資格試験に合格すること
学習時間の目安約4ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所医療、福祉、教育

学校等では不登校や校内暴力といった問題行動が起こります。チャイルドカウンセラーは、これらのトラブルに対応する専門的な知識を備えたカウンセラーとして認定される資格です。

<チャイルドカウンセラー資格の取得方法>

  • 指定の教育機関等でカリキュラムを全て修了する
  • 在宅試験で得点率70%以上を取る

産業カウンセラー

働く人が抱える問題を解消させるカウンセラーであり、主にリストラで苦しむ人たちの理解者・援助者として活躍します。

【産業カウンセラーの概要表】

認定団体日本産業カウンセラー協会
独学不可能
取得方法・協会が実施する養成講座を修了すること、もしくは大学院等で心理学を学んでいること
または
・4年制大学の卒業者であり、指定単位を取得していること
学習時間の目安約1ヶ月間
更新の有無5年ごとに必要
資格が生かせる場所一般企業

リストラへの支援以外では、ストレスによるメンタルヘルス対策の援助やキャリア開発の援助、人間関係開発への援助など、さまざまな形で労働者のサポートにあたります。

<産業カウンセラー資格の取得方法>

  • 受験資格を満たす
  • 学科試験、実技試験のいちいずれかで一定以上の成績を残す

キャリアカウンセラー

キャリア支援をするキャリアカウンセラー

キャリア支援に関するスペシャリストであることを証明できる民間資格です。

【キャリアカウンセラーの概要表】

認定団体日本能力開発推進協会
独学不可能
取得方法・協会指定の認定教育機関等のカリキュラムを修了すること
・カリキュラム修了後、資格試験に合格すること
学習時間の目安約1~2ヶ月
更新の有無なし
資格が生かせる場所教育、一般企業など

人事労務管理や労働法規などの専門知識を身に付ける必要があります。これらの知識をもとにしてカウンセリングを行うことで、他者との関係性を構築する方法や課題の特定、行動計画の設計といった形で貢献する仕事です。

<キャリアカウンセラー資格の取得方法>

  • 指定の教育機関等でカリキュラムを全て修了する
  • 在宅試験で得点率70%以上を取る

家族療法カウンセラー

相談を受けた本人だけでなく、その人物の家族に対しても働きかけ、家族の関係性を向上させられる能力を示せる民間資格です。

【家族療法カウンセラーの概要表】

認定団体日本能力開発推進協会
独学不可能
取得方法・協会指定の認定教育機関等のカリキュラムを修了すること
・カリキュラム修了後、資格試験に合格すること
学習時間の目安約4ヶ月間
更新の有無なし
資格が生かせる場所福祉、教育など

アドラー心理学や家族カウンセリングの基礎知識、家族と子育てなどに関する履修が必要です。現在社会では家族の在り方が問題になることも多いため、心理カウンセラーに関連する資格のなかでとくに注目度の高い資格です。

<家族療法カウンセラー資格の取得方法>

  • 指定の教育機関等でカリキュラムを全て修了する
  • 在宅試験で得点率70%以上を取る

心理カウンセラーの資格は意味がないって本当?

2枚のはてなカード

心理カウンセラーの資格を取得しても意味がないという評判も見られます。心理カウンセラーになるために必須な資格はないため、一理あることは確かです。しかし、民間資格を取得することで、専門分野に関する十分な知識を持つことをアピールできます。就職・転職を有利に運べるため、心理カウンセラーの資格を取得することには大きな意義があります。

心理カウンセラーの資格は独学でも取得できる?

上記で紹介したとおり、独学で取得可能な資格もあります。ただし専門的な学習が必要なことに加え、受験回数が年1回などに限られているものも多く、確実に試験をクリアするためには講座を受講するとよいでしょう。

まとめ

心理カウンセラーには国家資格と民間資格があります。この記事では、とくにおすすめできる民間資格の概要を簡潔にご紹介しました。独学で取得を目指せる資格もありますが、合格率を高めるために講座を受講して資格を取得し、心理カウンセラーとしての就職・転職を有利なものにしましょう。

実際に心理カウンセラーを目指したい方におすすめの通信講座2選

今回は初心者でも在宅でプロの心理カウンセラーを目指せるおすすめの資格通信講座を二つご紹介します。

①「あなたに最適な資格が13種類から見つかる」諒設計アーキテクトラーニング

心理カウンセラーに関する13種類もの資格取得が可能なため、カウンセリングの方向性が明確な方におすすめの講座です。 例えば、子どもや夫婦・家族を相手にした心理カウンセラー資格など対象者に合わせた資格取得講座から、音楽療法が学べるメンタル心理ミュージックアドバイザーなどのカウンセリング方法が異なる資格講座まで幅広く選択することが可能です。 また、試験免除講座や個別指導も準備されているので忙しい方やしっかり学びたい方でも安心して受講できます。

▼詳しくはコチラをクリック
無理せず資格取得が目指せるアーキテクトラーニングの通信講座

②「女性のための資格通信講座」SARA School JAPAN

日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)や日本インストラクター技術協会(JIA)認定校のこちらは、『すべての女性は輝ける』をテーマにした”女性のための資格通信講座”で、 心理カウンセラーを目指す女性におすすめです。 また、心理カウンセラー資格では講座を受講し課題を提出するだけで資格取得が可能というプランもあり、安心して受講できるのも魅力の一つ。 完全在宅のみで最短1か月で2つの心理カウンセラー資格が同時に取得できるため、仕事や家事・育児に忙しい方でも取得しやすい環境になっています。

▼詳しくはコチラをクリック
資格美人への第一歩 心理カウンセラー資格・メンタル士心理カウンセラー®の通信教育・通信講座 | SARAスクール

関連記事