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教室おけいこ見つけ隊コラム Vol. 103
刺繍資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介
2023.05.17
世界的に親しまれている刺繍は、趣味や習い事だけでなく、仕事にも活かせる技術です。
刺繍に関する知識やスキルを習得していると、趣味の他にも講師や刺繍作家など様々な分野での活躍が期待できます。
ここでは、刺繍職人として活躍できる職業や仕事内容、刺繍に関する資格の取得方法や通信講座について紹介します。
目次

01刺繍について

刺繍職人とは、刺繍の種類・刺繍に使う針や道具・刺繍で作れるものなどの知識を十分に理解している人物です。
刺繍には、フランス刺繍やビーズ刺繍、リボン刺繍など様々な種類があります。
刺繍の種類に適した針や糸のサイズ、糸の使い方や道具の使い方などを十分に理解する必要があり、刺繍に関する幅広い知識が求められます。
趣味として気軽に楽しみたいと考える一方で、技法の種類は多く、手芸書やインターネットの情報だけでは習得が難しいと感じる人もいるでしょう。
そのため刺繍に関する知識・スキルを習得すると、趣味として楽しめる他にも、仕事として正しい情報を人へ教えられるようになります。
また、刺繍の知識や技術を活かして、自身が制作した作品の販売・展示が可能です。
このように、刺繍に関する知識と技術の指導や、自身の刺繍作品の販売・展示が刺繍職人としての主な仕事となります。

02刺繍資格の必要性と学習方法

刺繍を仕事にして活動する場合、刺繍に関する資格の取得は十分な知識を身に付けている証明となります。
資格がない場合でも刺繍の技術が十分にあれば活動できますが、資格の取得によって専門性をアピールできます。
刺繍の知識や技術を教える場面においては説得力が増して信頼を得られるでしょう。
刺繍資格を取得するための学習方法は、独学する方法と通信講座を利用して学ぶ方法の2つです。
独学に関しては、手芸書などの書籍を利用した学習が基本となります。
刺繍を習った経験がある方や、既に基本的な知識を十分に習得している方なら独学でも問題ありません。
しかし、これから学習を始める方には幅広い知識が必要となるため難易度が高いです。
それに対して、通信講座では試験を行う協会の認定教材が用意されており、学習のサポート体制も充実しています。
これから学習を始める方や、効率良く資格を取得したい方は通信講座の利用がおすすめです。

03刺繍職人の仕事内容・主な勤務場所・年収

刺繍に関する知識や技術を活かして働く場合、活躍できる分野は幅広くありますが、勤務場所に応じて仕事内容や年収は変わってきます。
ここでは、主な勤務場所や仕事内容、大まかな年収を紹介します。

3-1カルチャースクール・自宅で講師

刺繍の楽しみ方や刺し方などを指導したいと考えている人は、カルチャースクールや自宅で教室を開いて講師として活動する道があります。
刺繍を趣味にしたい人は多いですが、手芸本やインターネットの情報だけでは習得が難しいと考える人もいます。
そのため、対面でのレクチャーを通して刺繍の魅力や楽しさを伝えられるでしょう。
人へ教える活動がメインとなるため、刺繍の知識以外にも指導面の技術やコミュニケーション能力が必要となる職業となります。
年収は、自宅開業であれば受講料や開講日を自分で設定するため、ばらつきはありますが300万円前後が基準です。

3-2手芸店

刺繍関連の商品を取り扱っている手芸店においては、接客・販売の場面で知識を活かして働けます。
刺繍の知識を十分に持っているため、お客様の悩みや質問に対して的確にアドバイスできる存在となるでしょう。
手芸店は刺繍以外の商品も取り扱っているため、手芸全般の知識が必要となります。
そのため、刺繍資格の取得により専門性をアピールできるうえ、社員としての評価に繋がる点が利点です。
年収は、企業規模によって異なりますが350万円〜400万円が基準です。

3-3刺繍作家

作品のデザインを考え、刺繍糸を用いて作品を制作する刺繍作家としての活躍が期待できます。
自身の作品をハンドメイドサイトで販売したり、個展を開いて作品を展示・販売したりと活動内容は多岐に渡ります。
世界的に人気がある刺繍作家として活動されている方もいますが、オリジナリティー溢れる魅力的な作品が求められるため、初心者にはハードルが高いと言えるでしょう。
休日の作業が可能なため、趣味の延長線として副業で活動しやすい仕事となります。
年収は、活動量や内容によって個人差が大きくありますが、40万円〜250万円が基準です。

04刺繍職人としてのやりがい

刺繍職人として、生徒やお客様など刺繍の知識を共有した相手がその知識を活用し、さらに日々を楽しく過ごせる様子を見られるとやりがいを感じます。
また、制作した作品に魅力を感じてもらえると大きな喜びに繋がり、次の作品を制作する原動力にもなります。
刺繍を楽しむ姿や、知識や技術を身に付けて成長する姿を見られると、大きなやりがいに繋がるでしょう。
一方で、刺繍に関する知識や技術を十分に理解し、学び続けるのは刺繍職人として働く際に気をつけておきたい点です。
刺繍は針と糸があれば手軽に始められる、とも言われていますが、刺繍の種類や技法は多くあり非常に奥深いと言えるでしょう。
そのため、講師として指導する際やお客様にアドバイスする際には、誤った情報を共有しないよう注意する必要があります。
また、作品を作り出す上においても常にオリジナリティーが求められます。
刺繍は世界中で楽しまれており、既に多くの作品が世の中に生み出されています。
日々、刺繍の知識や技術、デザインなどを学び続けるなかで、自身の成長とともに刺繍職人としてさらなる活躍が期待できるでしょう。

05刺繍の代表的な資格

刺繍職人として働く際に活用できる資格はいくつか展開されています。
今回は、その中でも代表的な資格を2つ紹介していきます。

5-1刺繍デザイナー

刺繍デザイナーは、日本インストラクター技術協会(JIA)が発行している資格です。
JIAでは、教える力を中心とした各スキルを理解し、資格の有効活用ができる資格が多くあります。
自身の知識やスキルの向上以外にも、インストラクターとしての指導面の向上もサポートされています。

5-2刺繍アドバイザー

刺繍アドバイザーは、日本生活環境支援協会(JLESA)が発行している資格です。
JLESAでは、生活における技術の各スキルが一定以上にあると証明する資格を多く発行しています。
日々の生活を豊かにするために、用途や目的に応じて技術を有効活用できる人の育成に力を入れています。

06刺繍職人になるためにおすすめの資格

刺繍職人として働く場合、就職先の条件に応じて異なりますが資格取得の有無は条件ではありません。
しかし、資格取得は専門性をアピールできるうえ、知識と技術レベルを示すために役立ちます。
その中でも、就職場所や仕事内容にあったおすすめの資格は以下の2つです。

6-1刺繍デザイナー

自宅やカルチャースクールで刺繍の講師として活躍したいと考えている方には、「刺繍デザイナー」の資格がおすすめです。
刺繍デザイナーは、主に刺繍に関する以下の基礎知識を十分に会得した人に与えられます。

  • 刺繍の種類
  • 刺繍に使う針や道具
  • 刺繍をさす構図や配置
  • フランス刺繍・リボン刺繍について

刺繍デザイナーの資格取得により、これから刺繍の技術を習得したい方に対して、正しい知識と技術で楽しめるよう講師として指導やサポートが可能となります。
以下は、協会が行う刺繍デザイナーの資格試験の内容です。

受験料10,000円(税込)
受験方法在宅受験
合格基準70%以上
申込方法インターネットからの申込み

また、試験や答案提出などの日程は以下の通りです。

資格検定試験2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間該当月の1ヶ月前の初日から末日まで
例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表翌々月の10日

試験は定期的に開催されており、試験の1ヶ月前以内の申し込みが必要です。
合格発表は試験の翌々月の10日となり、試験から約2ヶ月間の期間があいてしまうので、その点に留意して計画的に受験を申し込みましょう。

6-2刺繍アドバイザー

刺繍の種類を理解し、それぞれの刺繍に応じた糸や道具の使い分け方などの知識を活用して働きたいと考えている方には「刺繍アドバイザー」の資格がおすすめです。
刺繍アドバイザーとは、主に刺繍に関する以下の知識を十分に有している人に認められる資格となります。

  • フランス刺繍
  • ビーズ刺繍
  • リボン刺繍
  • 図案の描き方や刺し方

この他にも、様々な刺繍の種類についての知識を身に付けており、図案の描き方や作品の作り方までの基本的な知識の理解が求められます。
刺繍に必要な道具の知識も必要となり、幅広い知識の習得が必要です。
資格取得後は、手芸店でお客様の相談対応などのサポートや、講師として的確な指示やアドバイスができます。
以下は、協会が行う刺繍アドバイザー資格検定の内容です。

受験料10,000円(税込)
受験方法在宅受験
合格基準70%以上
申込方法インターネットからの申込み

また、詳細な日程は以下の通りです。

資格検定試験2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間該当月の1ヶ月前の初日から末日まで
例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表翌々月の10日

こちらも、刺繍デザイナーと同様の申し込み方法と日程になります。
答案提出期限は必着となるため、試験期間や提出日程をよく確認し、ゆとりを持った提出を念頭に置いて受験しましょう。

07資格取得におすすめの資格講座

刺繍アドバイザーと刺繍デザイナーの資格は、「諒設計アーキテクトラーニング」「SARAスクールジャパン」の2つの通信講座が資格講座を展開しています。
どちらも協会認定となり、学習のサポート体制が十分に整っているため、効率良く資格取得を目指せる講座です。
それぞれの通信講座が展開している講座の内容を紹介していきます。

7-1刺繍アドバイザーW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングでは、「刺繍アドバイザーW資格取得講座」が展開されており、刺繍に関する基礎知識が学べる講座です。
この講座には、試験対策コースである基本講座と、試験免除で資格取得できる特別講座の2種類が展開されています。
それでは、2つの講座の内容を紹介していきます。
まずは、以下が基本講座の内容です。

対象となる資格・刺繍デザイナー
・刺繍アドバイザー
受講料59,800円(税込)
分割 3,300円×20回(初回4,276円)
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回

基本講座は試験対策コースとなり、講座卒業後に自身でそれぞれの試験を受験する必要があります。
協会認定の教材が用意されており、模擬試験や添削課題にも対応しています。
また、専属講師による完全個別指導となっており、質疑応答のサポート体制も十分に整えられているので安心です。
費用を抑えたい方や、どちらかだけの資格取得で良い方には、基本講座がおすすめとなります。
続いて、スペシャル講座の内容です。

対象となる資格・刺繍デザイナー
・刺繍アドバイザー
受講料79,800円(税込)
分割 3,800円×24回(初回3,891円)
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回+卒業課題1回(資格試験免除)

スペシャル講座は、試験免除で資格取得できる特別講座です。
基本講座の内容に加えて卒業課題を1回提出するコースとなり、全ての課題をクリアしてコース卒業と同時に2つの資格が取得できます。
そのため、短期間で資格取得を目指している方や、確実に2つの資格を取得したい方におすすめの講座です。

7-2刺繍資格取得講座 | SARAスクールジャパン

SARAスクールジャパンでは「刺繍資格取得講座」が展開されており、初心者の方でも問題なく学習できる講座となっています。
副業や開業する際の手助けとなるカリキュラム構成となっており、これから刺繍職人としての活躍を目指している方におすすめです。
この講座には、2種類の講座が用意されています。
それぞれの内容を紹介します。
まずは、基本コースの内容です。

対象となる資格・刺繍デザイナー
・刺繍アドバイザー
受講料59,800円(税込)
受講期間6ヶ月(最短2ヶ月)
添削回数5回

SARAスクールジャパンの基本コースも学習テキストや添削課題が充実しており、資格試験に向けた対策が十分に整っています。
テキストや問題集、添削課題はすべて刺繍のプロの先生によって監修されている内容となります。
続いて、プラチナコースの内容は以下の通りです。

対象となる資格・刺繍デザイナー
・刺繍アドバイザー
受講料79,800円(税込)
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回+卒業課題1回(資格試験免除)

プラチナコースは、試験免除で2つの資格が同時に取得できる特別講座となり、基本コースの内容に加えて卒業課題1回が付属されています。
基本コースより費用は高いのですが、初めから2つの資格取得を考えている方は試験を受けずに済む点がメリットです。
また、「刺繍デザイナー」と「刺繍アドバイザー」の2つの資格取得により専門性の高さをアピールできるうえ、仕事の幅が広がります。
初期費用を抑えたい方や1つの資格だけ取得したい方は基本コース、トータル費用を抑えて確実に2つの資格を取得したい方にはプラチナコースがおすすめです。

08資格を取得して刺繍職人として働く

刺繍職人は、刺繍に関心がある人に知識・技術を共有する講師や手芸店での販売員、刺繍作家として活動する道があります。
仕事に取り組む上で、刺繍の種類や最適な技法など専門的な知識が必要となりますが、共有した知識で相手の成長や楽しむ姿が見られると大きなやりがいに繋がります。
刺繍職人として働きたいと考えている人は、協会が認定している通信講座を受講して、「刺繍デザイナー」「刺繍アドバイザー」の2つの資格取得がおすすめです。
2つの通信講座のサイトでより詳しい講座内容を確認し、刺繍職人として活躍する未来に向かって資料請求や講座の受講を検討してみてください。

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