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教室おけいこ見つけ隊コラム Vol. 113
紅茶資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介
2023.05.17
特定の分野を極めたエキスパートは、身に付けた専門的な知識や技術の活用によって、実生活のみならず仕事でも活躍しています。
紅茶のエキスパートも様々な種類や淹れ方がある紅茶の知識や技術を深めて、より美味しい紅茶の提供や指導ができる人物になります。
ここでは紅茶のエキスパートについて、仕事を始める上での資格の必要性や勤務場所の例、資格試験の概要などをまとめました。
目次

01紅茶とは?

紅茶とは、摘み取った茶の葉や芽を乾燥・発酵させ、その茶葉にお湯を注いで飲料にした物です。
現代の紅茶はヨーロッパやアイルランドでは日常的に出てくる飲み物であり、日本だとストレートティー以外にもミルクやレモンなどを混ぜた商品が多数展開されています。
紅茶はアッサムやダージリン、ウパなど産地によって種類があり、それぞれ味や香りに違いがあります。
さらに、淹茶式(えんちゃしき)や煮出し式など淹れ方を変えても味の濃さや風味が変わるので、1種類の茶葉でも様々な楽しみ方ができる飲料です。
しかし、本当に美味しい紅茶を飲むなら、様々な種類の茶葉から個人ごとに好みの配合を行い、配合した茶葉に適したカップの使い方や淹れ方を選択した方が良いと言えます。
そんな紅茶に関する知識や技術について理解があり、個人に合わせた紅茶を提供できるのが紅茶のエキスパートです。

02紅茶資格の必要性と学習方法

紅茶の配合や淹れ方は千差万別ですが、知識や技術がない状態で淹れると本来の味や風味を失わせてしまいます。
紅茶に関する知識や技術の出どころを明らかにできないと、就職する仕事先や紅茶を提供したお客様から信頼を得られず、本当に実力があっても評価されない可能性があります。
そのため、紅茶のエキスパートとして活動する時には、仕事に資格を求められていなくても知識や技術を示せる紅茶資格を取得が必要だと言えるのです。
紅茶の知識はカルチャースクールや通信講座で学べるようになっており、卒業や受講完了後は協会や企業が行う資格試験を受験することになります。
しかし、カルチャースクールで教えられるのは紅茶の初心者向けの知識であることが多く、資格試験に向けた体系的な紅茶の知識は身に付かない可能性があります。
カルチャースクールの中で紅茶資格の受験対策になる講座の数も多くないことから、学習方法としてはあまり向いていません。
一方、通信講座では紅茶資格の取得に向けた専用講座があり、資格の発行元との提携や認定を受けた教材で学べるところもあります。
近年の講座では教科書や動画などを使って好きな時間に学べるようになっているので、忙しい中でも続けやすい学習方法です。

03紅茶のエキスパートが可能な仕事内容・主な勤務場所・年収

紅茶のエキスパートになった後の仕事先では、紅茶の淹れ方を始めとした技術を必要とするところもあれば、幅広い知識を活かすところもあります。
ここでは紅茶のエキスパートとして働く場合の仕事内容や勤務場所を紹介します。

3-1喫茶店

紅茶のエキスパートとして、オリジナルの配合やこだわりの淹れ方を提供していきたい場合は、喫茶店が勤務場所の候補になります。
既存の店舗への就職では最初からオリジナル配合を提供できない可能性がありますが、知識や技術のある店員として店舗では重宝される人材になります。
そこから実績を積み上げていけば、オリジナル配合の考案を始めとした仕事も任せられるようになるでしょう。
一方、一から喫茶店を開業する場合は事前準備や資金繰りなど大変な部分も多いですが、開業直後からオリジナル要素を出していけます。
なお、飲食店を経営する場合は、紅茶資格とは別に食品衛生責任者などの許可が必要になる点は注意しましょう。
年収は400万円前後が基準です。

3-2紅茶の教室

紅茶のエキスパートとして、紅茶の良さや本当の美味しさを広めていきたい場合は、カルチャースクール等で開講される紅茶の教室が勤務場所の候補になります。
生徒の需要や理解度に合わせていく必要があるので、手に入れやすい茶葉やカップを用いた上で美味しい淹れ方や保存方法を教えることになります。
年収は400万円前後が基準です。

3-3食品・飲料メーカー

紅茶のエキスパートとして、紅茶を使った商品の開発や製造に携わりたい場合は、食品・飲料メーカーが勤務場所の候補になります。
食品メーカーでは淹れ方などの技術は直接的に活かせない可能性はありますが、紅茶入りの商品ごとに適した茶葉の選択や風味を損なわない食材の組み合わせを提案できます。
一方、飲料メーカーでは配合や淹れ方の知識が活用できる場面が多く、商品説明をする際にも詳しく解説できる人材になるでしょう。
年収は、食品メーカーでは600万円前後、飲料メーカーでは700万円が基準です。

04紅茶のエキスパートとしてのやりがい

紅茶のエキスパートの活動を続ける中でのやりがいは、紅茶の配合や淹れ方について新しい発見があるところです。
エキスパートになる過程で紅茶の基本的な知識は身に付いていますが、実際の配合や配合に合わせた淹れ方は様々なパターンがあります。
それに加えて、季節や飲む人など外的要因からも紅茶の味や香りに変化が生じることもあるので、それまで気付かなかった組み合わせから新鮮な刺激を得られます。
一方で、紅茶のエキスパートの活動を長く続けるために気を付けたいのは、世間の好みや流行によっては切り替えが必要になるところです。
オリジナルの配合について、他の人が美味しいと感じなかったり、流行りの紅茶としては求められていなかったりする場合があります。
そんな時にも頑なに同じ配合や商品の提供を続けてしまうと、いくらエキスパートとしての実力があっても商売として成り立たなくなってしまうのです。
こだわりを持つことは悪いわけではありませんが、こだわりと同時に流行りを取り入れるなど柔軟な発想ができたほうが活動も長く続けられます。

05紅茶の代表的な資格

紅茶資格は複数の協会や企業が発行しており、紅茶の知識や技術を証明できるところは共通していますが、細かい部分で違いがあります。
紅茶資格の中でも代表的な資格を紹介します。

5-1ティーインストラクター

ティーインストラクター資格は、日本紅茶協会が発行している資格です。
協会では紅茶に関するセミナーを開催しており、ティーインストラクター資格はそのセミナーにおいて講師として活動できるだけの能力があると認められます。
資格にはジュニア・シニア・マスターの三段階があり、協会が定めた講座や研修を受けることで上位資格が取得できます。

5-2紅茶コーディネーター

紅茶コーディネーター資格は、株式会社の日本創芸教育が発行している資格です。
会社が運営する通信講座では、園芸やお菓子・コーヒーなど趣味や特技を深められるような資格が取得できます。
紅茶コーディネーター資格では茶葉選びや淹れ方と共に、紅茶に合うお菓子の作り方やティーパーティーの演出など、紅茶を最大限に楽しむための知識が身に付けられます。

5-3紅茶アドバイザー

紅茶アドバイザー資格は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が発行している資格です。
JSFCAでは、特定の食品や料理について基礎から店舗の経営など専門的な知識を証明できる資格を取り扱っています。
紅茶アドバイザー資格では、紅茶の分類やカップ・ソーサ―の選び方、オリジナルの配合方法などの知識を身に付けていると示せます。

5-4紅茶マイスター

紅茶マイスター資格は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が発行している資格です。
紅茶アドバイザーと同じJSFCAが発行する資格ですが、紅茶マイスターでは紅茶の基礎と共に喫茶店のオーナーとして働けるような茶葉の調達や店舗経営の知識があると示せます。

06紅茶のエキスパートになるためにおすすめの資格

紅茶のエキスパートとしての活動に資格は必須ではありませんが、知識や技術を見える形で証明できないと正しい評価を受けるのは難しくなります。
紅茶の代表的な資格を1種類でも所持していれば、仕事先やお客様に提示して知識や技術を明らかにできます。
そんな代表的な紅茶資格の中でも取得におすすめの資格を紹介します。

6-1紅茶アドバイザー

喫茶店や食品・飲料メーカーなど既存の店舗や企業への就職を考えている人には、「紅茶アドバイザー資格」がおすすめです。
紅茶に関する知識や技術を体系的に身に付けていると示せる資格なので、紅茶を取り入れた仕事先全般で提示していけます。
以下は協会が開催する資格試験の概要です。

受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上
申込方法 協会の公式サイトの資格ページから

また、試験日程は以下のようになっています。

資格検定試験 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間 該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限 該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表 翌月の20日

試験は年に6回偶数月に行われており、1ヶ月前に申し込むと翌月の後半に在宅受験できます。
受験の条件は特に設けられていないので、各自好きな学習方法で学んだ後で挑戦できる試験です。

6-2紅茶マイスター

喫茶店や紅茶の教室を個人で開業・運営してみたいと考えている人には、「紅茶マイスター資格」がおすすめです。
紅茶マイスター資格では喫茶店のオーナーに必要な知識を証明できることから、個人で活動する際に提示できる資格として効果を発揮してくれます。
もちろん、紅茶の基礎知識にも触れた資格なので、食品・飲料メーカーも含めた就職においても提示できる資格として役立ちます。
以下は協会が開催する資格試験の概要です。

受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上
申込方法 協会の公式サイトの資格ページから

また、試験日程は以下のようになっています。

資格検定試験 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間 該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限 該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表 翌月の20日

紅茶アドバイザー資格と同じ協会の試験であるため、試験の形式や日程は同じ日付になります。
紅茶アドバイザー資格と併せて取得を考えている人は、同じ月に申し込むと試験期間や答案提出期限が被ってしまうので、受験する時間には気を付けましょう。

07資格取得におすすめの資格講座

取得におすすめの2種類の紅茶資格には、JSFCAが試験対策の教材として認定した通信講座があります。
講座内では1つの講座から2種類の講座取得を目指せたり、試験免除を受けられる課題が利用できたりするので、学習方法としておすすめの教材です。
認定通信講座の概要について紹介します。

7-1紅茶W資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングでは「紅茶W資格取得講座/紅茶オーナーW資格取得講座」が、2種類の紅茶資格に対応しています。
紅茶W資格取得講座と紅茶オーナーW資格取得講座には、それぞれ試験対策用の基本講座と試験免除の卒業課題が付いた特別講座が用意されています。
基本講座の概要は以下の通りです。

講座名 紅茶W資格取得講座 紅茶オーナーW資格取得講座
対象となる資格 紅茶アドバイザー
紅茶マイスター
紅茶アドバイザー
紅茶マイスター
受講料 53,000円
分割:2,500円×24回(初回3,132円)
69,800円
分割:3,300円×24回(初回3,951円)
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 6回 6回
特別教材 なし 実践!ティーポットで淹れる家庭で楽しむアフタヌーンティー

教科書や練習問題、6回の添削課題などで学習を進めていきます。
その中で紅茶オーナーW資格取得講座では実践用のティーポットが付属している分、受講料が高くなります。
それ以外の教材に違いはないので、紅茶の淹れ方についても実践したい人は紅茶オーナーW資格取得講座を選択しましょう。
一方、スペシャル講座の概要は以下の通りです。

講座名 紅茶W資格取得講座 紅茶オーナーW資格取得講座
対象となる資格 紅茶アドバイザー
紅茶マイスター
紅茶アドバイザー
紅茶マイスター
受講料 73,000円
分割:3,400円×24回(初回5,312円)
89,800円
分割:4,200円×24回(初回6,131円)
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 6回+卒業課題1回(資格試験免除) 6回+卒業課題1回(資格試験免除)
特別教材 なし 実践!ティーポットで淹れる家庭で楽しむアフタヌーンティー

基本講座の課題に加えて、受講期間の最後に提出するとJSFCAが行う試験を免除できる卒業課題が利用できます。
2種類の紅茶資格では証明できる知識や技術の範囲が異なるので、併せて所持することで広い範囲に対応できる人物であるとアピールできるメリットが出てきます。

7-2紅茶資格取得講座 | SARAスクールジャパン

SARAスクールジャパンでは「紅茶資格取得講座」が2種類の紅茶資格に対応しています。
試験対策用の基本コースの概要は以下の通りです。

対象となる資格 紅茶アドバイザー
紅茶マイスター
受講料 69,800円
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 6回

教科書や練習問題は紅茶のエキスパートが監修した初心者向けのテキストが用意されています。
なお、SARAスクールジャパンの講座ではどちらの講座でも必ず実践用のティーポットが付いてきます。
一方、試験免除の卒業課題が付いたプラチナコースの概要は以下の通りです。

対象となる資格 紅茶アドバイザー
紅茶マイスター
受講料 89,800円
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 6回+卒業課題1回(資格試験免除)

SARAスクールジャパンでも添削課題の終了後に卒業課題の利用が可能で、提出した時点で2種類の紅茶資格の発行が確定します。
2つの資格試験を受験する時は同じ協会の試験でも2回分受ける必要がありますが、卒業課題なら1回の課題で2種類を取得できます。

08紅茶のエキスパートでやりがいのある仕事を始める

紅茶のエキスパートは喫茶店や紅茶教室の講師、食品・飲料メーカーを仕事先にして、紅茶の配合や淹れ方などの知識や技術を活用しています。
その中では時に自分のこだわりよりも世間や流行に合わせる場面も出てきますが、実際に紅茶を提供する中で気付く新たな発見は大きなやりがいになります。
紅茶のエキスパートの活動を始めたい人は、JSFCAが発行する2種類の紅茶資格を認定通信講座で同時に取得するのがおすすめです。
通信講座の教材の例やカリキュラムは公式サイトから閲覧できるので、確認した上で資格試験や卒業課題に挑戦してみてください。

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