" alt="焼酎資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介">
教室おけいこ見つけ隊コラム Vol. 91
焼酎資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介
2023.05.16
日本の代表的なお酒の一種である焼酎は、近年だと地域の特色を取り入れた限定商品が発売され、国内のみならず外国から注文されるなど、様々な形で需要が生まれています。
そんな焼酎の需要に対して、焼酎のエキスパートは最適な種類の選択や料理との組み合わせをアドバイスできる立場であり、飲食店や販売店で活躍しています。
本記事では焼酎のエキスパートについて、活動における資格の必要性や実際の仕事内容、代表的な資格と試験内容などをまとめました。
目次

01焼酎について

焼酎とは、醸造酒を蒸発させた後に再び液体に戻して製造する蒸留酒の一種であり、基本的に焼酎と呼ばれるお酒は日本で製造されています。
同じく日本産のお酒である日本酒は醸造酒に分類されるため別のお酒であり、製造方法の違いから焼酎の方がアルコール度数は高くなります。
焼酎には米や麦、芋を始めとした様々な原料が使用されており、原料や蒸留方法の違いで味や風味も変わってくるお酒です。
また、水割りや炭酸割り、一緒に食べる料理によっても味や風味に変化が生じるので、同じ焼酎でも様々な違いが楽しめます。
そんな焼酎について、原料や蒸留方法ごとの特徴に理解があり、焼酎に合わせた飲み方や料理の組み合わせを教えられるのが、焼酎のエキスパートです。

02焼酎資格の必要性と学習方法

焼酎は基本的にアルコール度数の高いお酒であるため、飲み方に気を付けなければ悪酔いしてしまう可能性があります。
また、商品によって非常に高価になるので、購入する前に自分の好みや普段の食事と組み合わせが良いか判断したい人は多くいます。
そのため、焼酎に興味がある人でも、焼酎に関する情報が正しいと確信できなければ、商品を手に取りづらい場合があるのです。
焼酎のエキスパートを名乗る場合は自分の知識の出どころを証明できないと、取引先やお客様から信用を得られない可能性があります。
そのため、焼酎のエキスパートとして仕事をしていく前に正しい知識を明らかにできる焼酎資格の取得が必要だと言えるのです。
焼酎に関する知識を学べる場としては、カルチャースクールや通信講座があり、学習終了後には各種資格試験を受験します。
その中でカルチャースクールは、焼酎を気軽に楽しむための講座が多いため、資格試験向けの講座を探すのが難しい可能性があります。
焼酎を知る入口としては良いかもしれませんが、本格的な知識を身に付ける学習方法としては不向きです。
一方、通信講座では、焼酎資格の取得に特化した講座があり、資格によっては専用のセミナーや教材で学習できるようになっています。
受講スタイルは自分で時間を作って学習するものが多く、普段の生活が忙しい人でも隙間時間を活用して知識を身に付けられます。
焼酎資格の取得を優先する場合は、全体的な使いやすさがある通信講座の利用がおすすめです。

03焼酎のエキスパートの仕事内容・主な勤務場所・年収

焼酎のエキスパートは勤務場所によって仕事内容や知識の活用方法は異なってきます。
焼酎のエキスパートが働く主な勤務場所や仕事内容、年収の基準を紹介します。

3-1居酒屋やバーなどの飲食店

居酒屋やバーといった焼酎を提供する飲食店では、焼酎の仕入れや提供時の最適な配合などで知識を有効活用できます。
店舗ごとの料理に合わせた焼酎を選ぶ、もしくは仕入れた焼酎から新しいメニューを作れるので、焼酎と料理のクオリティを同時に高められます。
また、焼酎の正しい保存方法や同じ原料の焼酎からより良い商品を仕入れるなど、店舗経営においても焼酎の知識が有利に働くでしょう。
年収は居酒屋で400万円前後、バーで350万円前後が基準です。

3-2酒類の製造・販売

酒類の製造や販売メーカーでは、原料・蒸留方法の違いを理解した製造者や営業職、販売員として知識を有効活用できます。
製造者は、知識を得た状態から働き始めると仕事がスムーズに進められる人物になり、上の立場になった際には既存の商品の改善や新しい商品の開発で意見が出せます。
営業職や販売員の場合は、原料による味と風味の違いや焼酎の製造方法について詳しく解説できるので、マーケティングに強い人物として重宝されるでしょう。
年収は酒類製造で300万円前後、酒類販売で600万円前後が基準です。

3-3焼酎のカルチャースクール

カルチャーセンター等で開講されるスクールでは、家庭で嗜む焼酎について指導する講師として知識を有効活用できます。
受講者が焼酎本来の味や風味を楽しめるように、手に取りやすい銘柄の焼酎や焼酎に合った料理を中心に教えるなど、講義では対象者に合わせた工夫や配慮が必要です。
焼酎の解説で特別な道具は必要ないため、自宅でスクールを開講するなど、勤務場所の自由度は高くなります。
年収は450万円前後が基準です。

04焼酎のエキスパートとしての活動のやりがい

焼酎のエキスパートとして活動していく中でやりがいになるのは、自分の活動によって焼酎の魅力が広まっていくのを実感できるときです。
勤務場所によって働き方は変わってきますが、飲食店や販売メーカーでは客足や売上、カルチャースクールでは生徒の感想などが活動の成果として見えてきます。
その中で自分の関わった商品が好評であったり、受講してから焼酎に興味を持ったという感想を貰えたりすると、焼酎のエキスパートの活動が実ったと実感できるのです。
一方で、焼酎のエキスパートとして長く活動していくためには、焼酎に関する知識をアップデートしていく必要があります。
焼酎の基本的な部分は変わりませんが、原料や製造方法に工夫を加えて新商品が開発されたり、相性の良い料理の流行りから特定の焼酎の需要が増えたりする場合があります。
焼酎のエキスパートになった時点での知識のままだと、取引先やお客様が求める焼酎を提供できなくなってしまう可能性があるのです。
自分の好きな焼酎の魅力を広めつつ、新商品や世間の需要を取り入れて活動できれば、様々な場面に対応できる焼酎のエキスパートになれます。

05焼酎の代表的な資格

焼酎資格は複数の企業や協会から発行されており、取得に関わる条件や資格によって証明できる内容に違いがあります。
焼酎資格の中でも代表的な資格について紹介します。

5-1焼酎検定

焼酎検定は、日本酒サービス研究会・酒匠研究連合会(SSI)が発行している資格です。
SSIは日本酒や焼酎の提供・販売従事者を育成する目的で設立されており、イベントやセミナー、資格検定を行っています。
焼酎検定は3級・2級・準1級・1級の4段階に分かれており、1級になると焼酎名人の認定証が発行され、焼酎に関する様々な知識を証明できます。

5-2焼酎コンシェルジュ

焼酎コンシェルジュは、日本インストラクター技術協会(JIA)が食・料理・飲み物の資格の一種として発行している資格です。
JIAでは、専門的な知識について他の人に指導できる能力があると証明する資格を取り扱っています。
焼酎コンシェルジュ資格では、焼酎の特徴や飲み方などの様々な知識と指導力を明らかにできます。

5-3焼酎ソムリエ

焼酎ソムリエ資格は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が発行している資格です。
JSFCAでは、食品や料理に関わる知識が仕事で活用できるレベルであると証明する資格を多数取り扱っています。
焼酎ソムリエ資格では、焼酎の歴史から製造方法、原料ごとの飲み方などの正しい知識が身に付いていると証明できます。

06焼酎のエキスパートになるためにおすすめの資格

焼酎のエキスパートに資格は必須ではありませんが、知識を証明できなければ、取引先やお客様から信用を得るのは難しくなります。
代表的な焼酎資格を1種類でも保有しておくと、職場や販売サイトで提示して正しい知識で指導や販売を行っていると明らかにできます。
代表的な焼酎資格の中で、おすすめの資格を紹介します。

6-1焼酎コンシェルジュ

焼酎のカルチャースクールの講師として仕事を始めたい場合は、「焼酎コンシェルジュ資格」がおすすめです。
焼酎の様々な知識を教えられる能力を示せる資格で、指導を伴う仕事に適しています。
また、焼酎知識の基盤があるため、飲食店や販売業でも十分効果を発揮します。
以下は協会が開催する資格試験の概要です。

受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上
申込方法 協会の公式サイトの資格ページから

試験日程は以下のようになっています。

資格検定試験 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで
例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間 該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限 該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表 翌々月の10日

検定試験は2ヶ月に1回の開催で、自宅に解答用紙が送付されて在宅受験できる形式です。
学歴や特定の講座の受講など受験の条件が設けられていないので、学習の完了で誰でも挑戦できます。

6-2焼酎ソムリエ

居酒屋・バーなどの飲食店や酒類の製造・販売で仕事を始めたい場合は、「焼酎ソムリエ資格」がおすすめです。
焼酎に関する包括的な知識が身に付いていると示せる資格なので、多種多様な焼酎を扱う仕事に適しています。
また、焼酎の基礎知識はあるので、指導の仕方などを別途学ぶと講師活動でも十分活躍できます。
以下は協会が開催する資格試験の概要です。

受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上
申込方法 協会の公式サイトの資格ページから

試験日程は以下のようになっています。

資格検定試験 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで
例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間 該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限 該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表 翌月の20日

こちらの資格も年に複数回試験が開催されており、1ヶ月前の申し込みで試験月に受験可能です。
試験期間は6日間設けられていますが、解答用紙には提出期限があるので、届き次第早めの提出をおすすめします。

07資格取得におすすめの資格講座

2種類の焼酎資格には、それぞれの協会が認定した通信講座があります。
通信講座は資格試験対策として使えるだけでなく、特別なコースで卒業課題を利用して資格取得を目指せるため、学習教材としておすすめです。
協会認定の通信講座について紹介します。

7-1焼酎ソムリエW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングでは「焼酎ソムリエW資格取得講座」から2種類の焼酎資格の試験範囲を学習できます。
基本講座の概要は以下の通りです。

対象となる資格 焼酎コンシェルジュ
焼酎ソムリエ
受講料 59,800円
分割:3,300円×20回(初回4,276円)
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回

教材は協会で開催された過去問を参照しており、焼酎のエキスパートから監修を受けたテキストであるため、通信講座を初めて利用する人でも学習しやすくなっています。
5回の添削課題の提出を目標に教科書や練習問題で学習を進めていきますが、基本講座の場合は資格試験の申し込みを個別で行う必要があります。
一方、スペシャル講座の概要は以下の通りです。

対象となる資格 焼酎コンシェルジュ
焼酎ソムリエ
受講料 79,800円
分割:3,800円×24回(初回3,891円)
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回+卒業課題1回(資格試験免除)

基本講座の教材やカリキュラムは共通していますが、添削課題に加えて卒業課題1回が付属しています。
この卒業課題も協会認定の課題であり、受講期間内に提出すれば、講座で学習できる2種類の焼酎資格を資格試験免除で同時取得できます。
基本講座よりも受講料が少し高くなるのですが、課題の提出で確実に資格を取得できるので、2種類の資格取得を目指す人にはおすすめの講座です。
複数の焼酎資格の保有で、専門分野の知識を深めているとアピールできるので、資格をより効果的に活かせます。
2種類の資格取得を考えていない人も、金銭的に余裕がある場合は、保有資格を増やせる特別講座の受講を検討してみましょう。

7-2焼酎資格取得講座 | SARAスクールジャパン

SARAスクールジャパンでは「焼酎資格取得講座」から2種類の焼酎資格の試験範囲を学習できます。
基本コースの概要は以下の通りです。

対象となる資格 焼酎コンシェルジュ
焼酎ソムリエ
受講料 59,800円
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回

SARAスクールジャパンのコースでも教科書や練習問題で学習しながら5回の添削課題を提出していきます。
受講期間中はメールや付属の質問用紙を使用し、無料で何度でも質問できるため、わからない点も講座内で解決できます。
プラチナコースの概要は以下の通りです。

対象となる資格 焼酎コンシェルジュ
焼酎ソムリエ
受講料 79,800円
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回+卒業課題1回(資格試験免除)

基本コースの内容に卒業課題が付属したコースで、添削課題終了後に卒業課題を提出できます。
カリキュラムは、1日30分ずつの学習で、受講期間中に完了できるようになっています。
学習時間次第で、最短2ヶ月での資格取得も可能です。
学習する時間を含めると、資格試験を受験するよりも早く取得可能なため、焼酎資格の最短取得を目指す人におすすめできます。

08焼酎のエキスパートで焼酎の魅力を広められる人物に

焼酎のエキスパートは、飲食店や酒類の製造・販売メーカー、カルチャースクールが仕事先になり、焼酎の種類ごとの特徴や料理との組み合わせなどの知識を活かして活動しています。
長期的な活動には焼酎に関する情報のアップデートが必要になりますが、それぞれの仕事先で見える成果から焼酎の魅力が広がっていく瞬間に大きなやりがいを感じられます。
焼酎のエキスパートとして仕事を始めたい人は、協会認定の通信講座の卒業課題を利用して、2種類の焼酎資格を試験免除で取得するのがおすすめです。
焼酎資格の詳しい内容や通信講座のカリキュラムなどはそれぞれの公式サイトに掲載されているので、情報を確認しながら資格取得を目指してみてください。

エリアから見つける

北海道・東北
北陸
関東
東海
関西
中国・四国
九州・沖縄

ジャンルから見つける