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教室おけいこ見つけ隊コラム Vol. 123
和菓子職人資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介
2023.05.18
和菓子といえば日本の伝統的な食べ物の一つで、この和菓子の世界にも資格があります。
資格の取得により和菓子の深い知識を身につけられるため、和菓子職人は自分のスキルや技術の証明や、その知識を使って就職や独立に役立てられます。
そんな和菓子職人に必要な資格を、和菓子職人の仕事内容なども含めてまとめました。
目次

01和菓子について

和菓子とは、日本の伝統的なお菓子のことです。
和菓子の歴史は大変古く、起源は弥生時代の間食で食べていた果物や木の実と言われています。
平安時代では朝廷に献上するための菓子でしたが、鎌倉時代には茶の湯の発展とともに和菓子がお茶請けになりました。

そして江戸時代には和菓子の文化が広がり、美しく繊細な現在の和菓子に近いかたちになっていき、その多くは現代も食べ続けられています。
このように和菓子は日本の伝統的技術によって作られている伝統的なお菓子の一つです。

02和菓子の資格の必要性と学習方法


和菓子職人になるために、資格や学歴はとくに必要ありません。
しかし、自分が保有している知識や技術を証明する手段として、和菓子に関連した資格が取得されています。
なぜなら和菓子は日本伝統の菓子だけあり、なかでも繊細な技術を求める和菓子店では、確かな知識や技術が重視されているためです。
「和菓子パティシエ」や「和菓子ソムリエ」といった和菓子に関連する資格を取得していると、和菓子作りの知識や技術・作った和菓子の品質の証明となります。
それゆえに、資格取得は就職や将来に自分の店の開業を考えている人・店長といった責任のある地位に就きたい人には、大変有利に働くと言えるでしょう。
和菓子の資格を取得する学習方法は独学や和菓子職人のもとでの修行・専門学校・通信講座です。
独学と修行は資格取得までの知識や技術を身に着けるまでに、何年もの年数がかかってしまい、大変長い道のりとなってしまいます。
また専門学校に通うには、まとまった時間と費用が必要となり、今の仕事を続けながら通うには困難な人も多いでしょう。
通信講座の場合、自宅で自分の好きな時間に学習できるので、時間を効率良く学習に使えます。
また料金も専門学校より低額になっているため、費用を抑えたい人にも通信講座はおすすめです。

03和菓子職人の仕事内容・主な勤務場所・年収

和菓子職人の仕事は和菓子を作ることだけでなく、商品の開発や接客・店舗経営など様々で、年収も勤務先や仕事内容によって異なります。
また和菓子職人には見習い期間があり、見習い期間を終えて一人前と認められた後、収入アップも考えられます。
以下が和菓子職人の主な勤務場所や仕事内容・おおまかな年収を紹介します。

3-1和菓子店

個人経営などの小規模な店舗では、作った和菓子を開店までに店頭に並べるところまで、またときには接客も行います。
そのため、朝早くから仕込みを行い和菓子を作り、店頭に並べるのが和菓子店での仕事内容です。
個人経営の和菓子店の給料はそのお店の知名度や売上・地域によって異なりますが、約20万円〜30万円程度で、年収は約250万円〜350万円程度が相場です。
和菓子職人は見習いの給料が10万円〜20万円程度なので、一人前になったときはかなりアップします。

3-2食品メーカ

和菓子メーカーでは店舗に大量の商品を卸すため、製造は機械で行います。
そのため、職人は製造現場で品質の管理など多く任されます。
部署によっては商品開発に携われる所もあり、自身が考案した和菓子が全国に販売される機会もあるかもしれません。
食品メーカーで働く和菓子職人の給料は約20万円〜30万円程度で、年収は290万円〜400万円程度です。
食品メーカーになると規模が大きくなるため、小規模店舗と比べると若干高くなります。

04和菓子職人としてのやりがい

和菓子職人は、プロとしてお客様に和菓子を提供する立場になったときにお客様の喜ぶ顔が見られると、大変やりがいを感じられます。
自分が作った和菓子が店頭に並びお客様に選んで買ってもらえる、また美しい和菓子を見て感動しているお客様の顔が見れる、ときには和菓子を食べたお客様から感謝の言葉をもらえることもあります。
こういったときのお客様の笑顔が、和菓子職人になってよかったと、なにより挑戦しがいのある仕事であると思えます。
また和菓子は鎌倉時代の茶道とともに発展してきた、日本伝統の菓子です。
そのため和菓子職人は日本で長く伝わってきた伝統技術を未来へ繋ぐ仕事でもあり、和菓子職人としての仕事は有意義なものとなるでしょう。
そして、伝統的な商品を作りながら、時代の流れや季節にあった新しい商品を作り出すのも、まだ誰も作ったことのない和菓子を作り出せるという、和菓子職人のやりがいとなります。

05和菓子の代表的な資格

和菓子の資格として、国家資格と協会認定資格があります。
そのなかでも代表的な資格として国家資格では「菓子衛生師」・「菓子製造技師」があり、協会認定資格では「和菓子パティシエ」・「和菓子ソムリエ」があります。

5-1菓子衛生師

菓子衛生師は製菓衛生法に基づいた国家試験で、主に以下の知識を保有している証明となります。

  • 菓子を作るための基本的な知識や技術
  • 食品衛生や公衆衛生・食品添加物などの食の安全に関する知識


製菓衛生師には受験資格があり、指定された学校での1年以上による知識と技術の取得か、2年以上の製菓業務実績が必要となります。

5-2菓子製造技能士

菓子製造技能士は都道府県知事が実施する菓子の技術に関する国家資格です。
菓子作りにおいて高いスキルを証明する資格で、実技試験も設けられています。
実技試験は1級・2級と異なる技術が試される試験となっています。
菓子製造技能技士にも受験資格があり、2級が2年以上の実務経験が必要で、1級が7年以上の実務経験が必要となります。

5-3和菓子パティシエ

和菓子パティシエ資格は日本生活環境支援協会が主催している、協会認定の資格です。
和菓子に関する多くの知識のみならず、日本各地の郷土和菓子についても知識を持っている証明となります。
また、和菓子に関する歴史と背景を理解し、季節や行事に合わせた和菓子を選べる知識を持っている証明となる資格です。
受験資格は設けておらず、年に6回行われる認定試験の合格により、資格を取得できます。

5-4和菓子ソムリエ

和菓子ソムリエは日本安全食料料理協会が主催している、協会認定の資格です。
和菓子の種類・材料・道具などの和菓子に関するあらゆる知識を持っている証明となる資格であり、和菓子に携わる職業に有益な知識が身に付きます。

和菓子ソムリエの資格試験で問われる知識は、和菓子を作る材料や和菓子作りに使う道具の知識、各地の日本郷土菓子に関する知識であるため、資格取得によってこれらの知識を持っている証明となる資格です。
受験資格は設けておらず、年に6回行われる認定試験の合格により、資格を取得できます。

06和菓子職人になるためにおすすめの資格

和菓子職人になるには資格や学歴は必要ありませんが、自分のスキルや技術を証明するために、和菓子に関する資格を取得しています。
なぜなら自分のスキルや技術を証明できるため、就職や独立にも有利に働くためです。
和菓子職人のおすすめの資格は「和菓子パティシエ」と「和菓子ソムリエ」です。

6-1和菓子パティシエ

和菓子パティシエは、和菓子の種類・作り方・食べ方などの深い知識が身に付くだけでなく、日本各地の郷土和菓子についても知識を持っている証明となる資格です。
また、和菓子に関する歴史と背景を理解し、季節や行事に合わせた和菓子を選べる知識が認定試験で問われるため、このような知識を持っている証明となる資格です。
資格取得後は、和菓子職人・和菓子販売・講師としての活躍の場がひろがります。
和菓子パティシエの資格を取得するには、日本生活環境支援協会(JLESA)が行っている、協会認定の試験に合格する必要があります。
以下は日本生活環境支援協会が行っている和菓子パティシエの、資格試験の内容です。

受験料 10,000円(消費税込み)
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上の評価
申込方法 インターネットからの申し込み

試験日程は以下のようになっています。

資格検定試験 2ヶ月に1回,、年6回 (2.4.6.8.10.12月)
申込期間 試験開催月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験申し込みの場合、1月1日から末日まで
試験期間 試験開催月の20日から25日の6日間
答案提出期限 試験開催月の30日必着 (2月のみ28日)
合格発表 翌月の20日

資格試験は2ヶ月に1回、年6回行っており1ヶ月前から申し込みができます。
そのため試験申し込みから試験当日までの期間を有効に活用して、試験の学習準備ができるでしょう。

6-2和菓子ソムリエ

和菓子ソムリエは、和菓子の種類・材料・道具などの和菓子に関するあらゆる知識を持っている証明となる資格です。
資格試験では、和菓子の材料や和菓子を作る道具についての知識も問われるため、これらの知識が身についている証明となる資格となっています。
資格取得後は和菓子職人・販売・講師として活躍する際の援助となるでしょう。
和菓子ソムリエは、日本安全食料料理協会(JSFCA)が行っている、協会認定試験に合格する必要があります。
以下は日本安全食料料理協会が行っている和菓子ソムリエの、資格試験の内容です。

受験料 10,000円
受験方法 在宅受験
合格基準 70%以上の評価
申込方法 インターネットからの申し込み

試験日程は以下の通りです。

資格検定試験 2ヶ月に1回,、年6回 (2.4.6.8.10.12月)
申込期間 試験開催月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験申し込みの場合、1月1日から末日まで
試験期間 試験開催月の20日から25日の6日間
答案提出期限 試験開催月の30日必着 (2月のみ28日)
合格発表 翌月の20日

資格試験は2ヶ月に1回、年6回行っており1ヶ月前から申し込みができます。
そのため試験申し込みから試験当日までの期間を有効に活用して、試験の学習準備が可能でしょう。

07資格取得におすすめの資格講座

和菓子パティシエと和菓子ソムリエは、協会認定の通信講座が2つあります。
1つの講座で2つの資格を同時に取得するのを目指せる講座になっており、資格試験免除の講座も用意されています。
通信講座で学習を考えている場合は、協会認定の以下で紹介する2つの講座のうちのいずれかがおすすめです。

7-1和菓子ソムリエW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングでは「和菓子ソムリエW資格取得講座」が、和菓子パティシエと和菓子ソムリエの資格取得の講座となっています。
基本講座とスペシャル講座の2種類の講座が用意されており、どちらもプロの講師による監修で、初心者でも安心して学べる内容となっています。

基本講座

協会が認定した教材であり、スペシャル講座と内容は変わりません。
受講完了後にそれぞれの協会の認定試験を、試験料をそれぞれの協会に支払って受ける必要があります。
基本講座でも十分対応は可能で、受講料を抑えたい人やどちらか一方の資格のみの取得を考えている人におすすめです。
基本講座の内容は以下の通りです。

対象となる資格 和菓子パティシエ
和菓子ソムリエ
受講料 59,800円
分割:3,300円×20回(初回4,276円)
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回

スペシャル講座

スペシャル講座は基本講座の内容に卒業課題が付属しており、卒業課題の合格に資格試験を免除できる講座です。
和菓子パティシエと和菓子ソムリエを同時に、確実に取得できます。
基本講座より受講料は高くなっていますが、和菓子パティシエと和菓子ソムリエの検定試験が免除され、さらに同時に2資格取得できるのは大変魅力的であると言えます。

対象となる資格 和菓子パティシエ
和菓子ソムリエ
受講料 79,800円
分割:3,800円×24回
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回+卒業課題1回

7-2和菓子資格取得講座 | SARAスクールジャパン

SARAスクールジャパンでは、「和菓子資格取得講座」が和菓子パティシエと和菓子ソムリエの資格取得の講座となっています。
基本コースとプラチナコースが用意されており、どちらの講座も協会認定の教材であり、プロの講師が監修した、初心者でも安心して受講できる内容となっています。

基本コース

協会認定の教材で、プラチナコースと内容は変わりません。
基本コースは受講終了後に、それぞれの協会の認定試験の検定料をそれぞれの協会に支払って、受験する必要があります。
プラチナコースよりも低額となっているので、費用を低額に抑えたい人やどちらか一方のみの資格取得を考えている人におすすめです。

対象となる資格 和菓子パティシエ
和菓子ソムリエ
受講料 59,800円
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回

プラチナコース

プラチナコースは基本コースの内容に、卒業課題の提出が付属されています。
卒業課題を提出し合格すると、和菓子パティシエと和菓子ソムリエの資格試験が免除され、さらに、2資格同時に取得できる講座です。
講座の受講期間は最短で2ヶ月であり、短期間での2資格が同時に取得可能となるため、短い期間または2資格取得を考えている人には、大変魅力的なコースと言えるでしょう。

対象となる資格 和菓子パティシエ
和菓子ソムリエ
受講料 79,800円
受講期間 6ヶ月(1日30分の勉強想定)
最短2ヶ月
添削回数 5回+卒業課題1回

08和菓子の資格を取得して和菓子職人の第一歩へ

  • 和菓子職人には資格や学歴は必要ないが和菓子に関連した資格を取得することで知識や技術の証明になる
  • 資格を取得することで和菓子職人としての活躍の場が広がる
  • 学習方法は独学・和菓子職人のもとでの修行・専門学校・通信講座とあるが学習しやすいのは通信講座といえる
  • 和菓子職人の仕事内容や年収は勤務場所で様々である
  • おすすめの資格は「和菓子パティシエ」と「和菓子ソムリエ」である
  • 「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」は協会認定の通信講座でおすすめの通信講座である
  • どちらの通信講座も認定試験が免除される講座が用意されている

和菓子職人は和菓子を作る知識と技術を身につけなければならず、これらを認められて初めて一人前になれる厳しい道のりです。
しかし、その分自分が作った和菓子が店頭に並び、お客様に選んで買ってもらえたときの喜びは、和菓子職人になったことへの喜びとやりがいになるでしょう。
そのためにも、資格取得は和菓子職人への第一歩になり、さらには和菓子職人としての腕を磨く後押しともなるので、資格取得も考え第一歩を踏み出してみてください。

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