行動心理学は占いとは異なり、統計的なデータや研究結果に裏付けられています。
知識を上手に活用すると、家族や友人などの人間関係で役立つでしょう。
言葉には出さない心理をしぐさから読み取れるようになり、相手が求めている言葉や行動を推測できます。
苦手だと感じていた人とも、意外とうまく付き合っていけるかもしれません。
恋愛にも役立つでしょう。行動心理学おすすめ5選|難易度や資格の活かし方・学び方を解説
テレビショッピングや店頭販売で、買うつもりのなかったものをつい購入してしまった経験はありませんか?
そのような経験をした方の中には、販売員の魅力的な説明に納得して購入した方が少なくないでしょう。
プロの販売員は、どうすれば顧客の購買意欲を刺激できるのかを分かっています。
対面で販売する場合はとくに相手の動作を観察しやすく、次に自分がどう言えば購入につながるかが分かるのです。
このように行動心理学はプライベートでも仕事でも役立ちます。
もっと詳しく行動心理学のテクニックを知りたい方は、行動心理資格を取得するのが近道です。
行動心理資格のおすすめ資格|資格のメリット・仕事内容や勉強法まで解説
最初にご紹介するのは、「日本インストラクター技術協会」主催の「行動主義心理アドバイザー」です。
「行動主義心理学」とは、「行動心理学」の別名です。
行動主義心理アドバイザー資格は、行動主義心理学に関する基本が身についていることを証明します。
相手の心理を理解し、コミュニケーションを取るのに役立つ資格です。
資格取得後は「行動主義心理アドバイザー」を名乗り、カルチャースクールや自宅で講師活動を行えます。
行動心理資格・行動心理学資格人気の資格徹底比較
受験資格 | 特になし |
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受験料(消費税込み) | 10,000円 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 正答率70%以上 |
試験日程 | 年6回 |
「行動心理カウンセラー」は、行動心理学に関する基礎的な知識が身についていることを証明する資格です。
「日本メディカル心理セラピー協会」が主催し、年6回試験が開催されているため挑戦しやすいでしょう。
通信教育では、行動心理学の基礎と歴史、および人間の行動が意味していることなどを学びます。
資格取得後は「行動心理カウンセラー」として、企業で活動できます。
受験資格 | 特になし |
---|---|
受験料(消費税込み) | 10,000円 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 正答率70%以上 |
試験日程 | 年6回 |
「行動心理士」は、「一般財団法人日本能力開発推進協会」が認定している資格です。
性別の違いによる行動面の変化や環境が与える影響・相手の行動やしぐさを見て心を読み取る方法などを学びます。
そこで理解した心理に対し、どのように対応するべきかといったことも身につきます。
履歴書にも書けるため、日常生活だけでなく仕事面でも役立つ資格です。
企業コンサルタントやセミナー講師として活動する道も開けます。
受験資格 | 認定教育機関で全カリキュラムを修了した者 |
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受験料 | 5,600円(消費税込み) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 正答率70%以上 |
試験日程 | 随時 |
「行動主義心理アドバイザー」と「行動心理カウンセラー」を学べるのは、「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクール」が開催する通信講座です。
どちらの講座にも、2つのコースが用意されています。
「諒設計アーキテクトラーニング」では、「基本講座」と「スペシャル講座」です。
基本講座 | スペシャル講座 | |
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料金 | 59,800円 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) | 6ヶ月(最短2ヶ月) |
添削 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
SARAスクールでは「基本コース」と「プラチナコース」という名称です。
基本コース | プラチナコース | |
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料金 | 59,800円 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) | 6ヶ月(最短2ヶ月) |
添削 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
スペシャル講座とプラチナコースは、普通コースと比べて20,000円高いですが、講座の最後に卒業課題を提出すると資格試験は免除されます。
つまり2つの資格試験を受けずに、資格取得できるのです。
通常の資格試験がそれぞれ10,000円かかることを考えると、非常にお得な講座といえます。
短期集中で学習すると、通常6ヵ月かかるところ最短2ヵ月で資格取得が可能です。
顧客の心をコントロールできる点で、行動心理学は営業担当者にも有効な知識です。
相手の言葉からは分からない心のうちをしぐさから読み取って、交渉を有利に進められます。
人間は自分と同じことをする相手に対し、仲間意識を感じる習性があります。
例えば飲み物を飲んだり、足を組んだりなど、相手と同じ行動をとったとしましょう。
すると相手は、共通点の多いあなたに対して好意を抱きやすくなります。
これは「ミラーリング効果」と呼ばれます。
営業担当者は商談相手と「ミラーリング効果」を意識しながら話を進めると、取引を有利に進められるでしょう。
営業同様、人と接することの多い販売員も、行動心理資格をうまく活用すれば売上アップにつながります。
活用できるテクニックとしては、「カクテルパーティー効果」があります。
ワイワイと大勢の人が話している中でも、自分や自分と話している相手の声ははっきりと聞こえたり、どこかで自分の名前について話しているとそれに気づいたりすることがあります。
私たちは無意識のうちに、自分にとって必要な情報を取捨選択しています。
これが「カクテルパーティー効果」です。
この行動心理を活かす具体例を1つ挙げましょう。
例えばスーパーの食品売り場でお惣菜を売りたいとします。
そのとき「コロッケできたてです」とアピールするよりも、「夕飯のおかずにおすすめのできたてコロッケです」とアピールした方が、夕飯の献立を考えながら買い物している顧客の心を掴めます。
なかなかやる気を出さない部下が普通以上の成果をだせるように叱咤するのも、中間管理職の仕事のひとつです。
しかし誰かを動かしてやる気にさせるのは想像以上に大変なもの。
そんなときは「プラシーボ効果」が役立ちます。
プラシーボ効果はもともと医療用語で、「偽物の薬を、本物の薬だと偽って処方すると本当に効果が現れる」現象を指す言葉です。
思い込みや刷り込みはときに一定の作用をもたらします。
この現象を利用して、例えば難しい仕事に取り組もうとしている部下に対し、「君ならできる」と強く言い聞かせましょう。
するとその部下は暗示がかかったように前向きな気分で仕事に取り組み、普段以上の力が発揮できるようになります。
行動心理資格ではこういった知識をほかにも複数学びます。
相手の心を読み解いて適切な対処ができるようになると考えると、非常に興味深い資格です。
行動心理学とは、人の行動から心理を読み解く学問です。
通常、行動心理学は大学や大学院で深く学ぶものですが、通信教育でもその基本を学べます。
行動心理資格は、日常の人間関係や仕事にも役立つ資格です。
職場や家庭でうまく立ち回れるようになりたい方や、心理アドバイザーとして活動してみたいと考えている方は、行動心理資格の取得を考えてみてはいかがでしょうか。